“谷崖”の読み方と例文
読み方割合
たにがけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これから山の中を歩くのだと云います。すさまじい雨に打たれて、谷崖たにがけ容赦ようしゃなくむやみに運動するのだと主張します。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これを刺叉さすまたにひッかけようとすると、いわゆる猛吼もうく一声というやつ、ウオオッと背を怒らし、矢を負ったままな大虎の影は、彼方の谷崖たにがけの下へ、どどどと雷雲のころがるように落ちて行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)