護謨球ごむだま)” の例文
くて婦人が無体にも予が寝しふすまをかゝげつゝ、と身を入るゝに絶叫して、護謨球ごむだまの如く飛上とびあがり、しつおもて転出まろびいでて畢生ひつせいの力をめ、艶魔えんまを封ずるかの如く、襖をおさへて立ちけるまでは
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)