読歌ヨミウタ)” の例文
旧字:讀歌
物尽しの、古代に於て、一つの発達した形になつたものは「読歌ヨミウタ」である。此は、フシまはしが少くて、朗読調に近いからだと説かれて来たのは、謂はれのないことである。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此が「風俗フゾク」である。中には、うたの形を採りながら、まだ「物語」から独立しきつて居ないばかりか、其曲節すら、物語に近いものがあつたらしい。天語歌アマガタリウタ読歌ヨミウタなどが、其である。