詩嚢しのう)” の例文
詩嚢しのうを豊かにするための遍歴かというような意味のことを尋ねると「——いな」という、はっきりした返事。では単なる興味からの世界漫遊かと聞くと、また「——否」とはっきり言う。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
幾多の人事的好題目をその詩嚢しのう中に収め得ざりしこと実に千古の遺憾いかんなりとす。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)