言渡いいわたし)” の例文
常習万引じょうしゅうまんびきの罪状はきわめて明白めいはくだった。予審よしんが済むと、私の身柄は直ちに近郊の刑務所に移された。やがて判決言渡いいわたしがあった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この場合しかも今夜言渡いいわたしがあって見ると、二人は既に罪を犯したものと定められての仕置であるから、民子は勿論僕に取ってもすこぶる心苦しい処がある。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)