解得ときえ)” の例文
六月朔日ついたち卯発。琵琶嶺をすぎ山を下れば松林あり。右方に入海のさまにて水滔々たり。諸山の影うつる。海の名を轎夫けうふに問へば谷間の朝霧なりと答ふ。はじめて此時仙台政宗の歌を解得ときえたり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)