観世縒かんぜよ)” の例文
旧字:觀世縒
と次の間へ声をかけながら、大岡越前おおおかえちぜんは、きょう南町奉行所から持ち帰った書類を、雑と書いたきりの木箱へ押しこんで、煙管きせるを通すつもりであろう。反古ほごを裂いて観世縒かんぜよりをよりはじめた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女の取り出したのは一枚の紙で、引き裂くと観世縒かんぜよりを縒りだした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)