西行法師さいぎょうほうし)” の例文
西行法師さいぎょうほうしのように浮世の無常を感じて出家するものもあれば、正覚坊のように綺麗なお嫁さんに釣られて、商業学校から坊主に転向するものもある。
合縁奇縁 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
古来の紀行や和歌で有名で就中なかんずくかの西行法師さいぎょうほうしの『として又越ゆべしと思ひきや、いのちなりけり小夜の中山』
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
わが子を縁から蹴落けおとし出家入道をげた西行法師さいぎょうほうしが、旧愛の妻にめぐり会ったという長谷寺の籠堂こもりどう。竜之助はともかくもここで夜を明かそうとして、その南の柱の下に来ました。
これはこれ西行法師さいぎょうほうしの歌でありました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)