西洋葵せいようあおい)” の例文
今日は朝よりの春雨やや寒さを覚えて蒲団引被ひきかぶり臥し居り。垣根の山吹やうやうにほころび、盆栽の桃の花は西洋葵せいようあおいと並びて高き台の上に置かれたるなどガラス越に見ゆ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
西洋葵せいようあおいに水をやって、コスモスの咲き切ったのを少し切る。
秋風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
庭の牡丹ぼたんは皆散りて、西洋葵せいようあおいの赤き、をだまきの紫など。(五月十二日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)