西壬生にしみぶ)” の例文
季節はたけなわの春であった。四條の西壬生にしみぶの壬生寺では、壬生狂言があるというので、洛内では噂とりどりであった。そうして嵯峨の嵯峨念仏は、数日前に終わっていた。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)