襟巻マフラア)” の例文
旧字:襟卷
その首のめぐりはいつせいに痩せて、ほんのちよつぴり、冬の襟巻マフラアに肖た雲のきれはしをまとつてゐるといふだけ。この灰いろの襟巻。ふゆの遺産。——そこに、まだ春のことぶれはとほい。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)