裏隣うらどなり)” の例文
ビールやウイスキーのびんはそのまま取りちらされているが、二階には誰もいない。裏隣うらどなりの時計が十一時か十二時かを打続けている。ふと見るとまくらもとに書簡箋しょかんせんが一枚二ツ折にしてある。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)