裁縫たちぬい)” の例文
煙管きせる真鍮しんちゅうまで承って、裁縫たちぬいの指ぬきの、いまも名誉の毛彫のたがねが、針たての穴をたたいていなすったって処だって言いますもの、職人に取っては、城一つ、国一郡ひとこおり、知行されたほどの、その嬉しさ。
裁縫たちぬいをしていた女房の一人が
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)