衰残すいざん)” の例文
旧字:衰殘
衰残すいざん憔悴しょうすい零落れいらく、失敗。これほどあじわい深く、自分の心を打つものはない。暴風あらしに吹きおとされた泥の上の花びらは、朝日の光に咲きかけるつぼみの色よりも、どれほど美しく見えるであろう。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)