“行膝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はばき50.0%
ゐざ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅葱天鵞絨びろうどの鳥打帽子を被って、卵色薄羅紗うすらしゃ猟装束りょうふくを着て、弾帯おびをきりりとしめて、薄皮の行膝はばきをはめて、胡坐あぐらをかきながら、パイプを軽くつまんでマニラを吹いて居る。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
娘は涙に濡れた顏を、無造作に袂で拭いて、部屋の隅に行膝ゐざり寄りました。外から歸つたばかりの、晴着らしい赤い帶、頬が涙に濡れて、ちひさめの顏が、本當に花のやうに匂ひさうです。