行燈あかり)” の例文
新字:行灯
『あそこへ住むと、行燈あかりも一つや二つでは間にあわない。障子しょうじりかえだけでもたいへんな事になる。これは考えものだ』
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
、こうして今、懸命に写しておるので手が離せぬ。……アア行燈あかりもまだいていないの。の用意はわしがするから、さがして来い、鷹を探して来い
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『……行燈あかりをつけぬか、行燈を。——何ももう、済んでしまった事だ、恥かしがるにも及ぶまいが』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人が、行燈あかりを持って来たが、その態に、遠慮して、部屋の隅へ遠く置いた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『……墨江、行燈あかりが消えている。……行燈をけたらいいだろう』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『おう、暗くなりかけた。そろそろ行燈あかりの支度でもするかな』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『幸右衛門、行燈あかりを——』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)