“行履”の読み方と例文
読み方割合
あんり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何が仏祖の行履あんりであるかは、自らの判別によって知られるのではなく、すでに仏祖の道に入ったものによって教えられなくてはならぬ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
彼は答えた、「古人の行履あんりがわかるだろう。」「それが何になる。」「郷里に帰って人を教化するのだ。」「それが何になる。」「衆生を救うのだ。」「要するにそれが何になる」。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
慈悲が仏祖の行履あんりだから説くのである。彼はしばしば繰り返して言った、「仏は身肉手足を割きて衆生に施せり」。仏の身肉を貪り食った餓虎は、わずかにその餓えを充たしたに過ぎぬ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)