血縁みうち)” の例文
叔母が汲んで出す別離わかれの茶——其色も濃く香も好いのを飲下した時は、どんなにか丑松も暖い血縁みうちのなさけを感じたらう。道祖神の立つ故郷ふるさとの出口迄叔父に見送られて出た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)