血染のりじみ)” の例文
虚「イヤ/\斬徳で届けるには及びません、手が血染のりじみになりましたが、悪いお手拭いが有りますなら戴きたい」
侍は刀をひっさげたなりで水面をすかして見て居り、暫く経ってあと退さがり、懐中から小菊の紙を出して刀を拭いましたが血染のりじみもない様子ゆえ、其の儘鍔鳴つばなりをさせてピタリと鞘へ収め、刀箱の風呂敷包をほど