蟠囲ばんい)” の例文
やがて、清姫のうらみの権化——大蛇の姿が現われた。大蛇は、鐘を静かに蟠囲ばんいした。尾を挙げては、鐘をたたいた。その度に火炎が物凄く散った。時が経った。大蛇は去った。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)