虚黒ここく)” の例文
源吉は、もう今のつぶやきを忘れたように、右手でブレーキバルブを握ったまま、半身を乗出すように虚黒ここくな前方を、注視していた。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)