虚鈴きょれい)” の例文
心なき門附かどづけの女の歌。それに興を催してか竜之助も、与兵衛が心づくしで贈られた別笛べつぶえの袋を抜く、氏秀切うじひでぎり伽羅きゃら歌口うたぐち湿しめして吹く「虚鈴きょれい」の本手。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ほかに虚鈴きょれいというのがあるが、これは、おのおの方にはわかるまい」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)