“藤勝”の読み方と例文
読み方割合
ふじかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すねを蹴った。胸を突いてみた。それでも新介が怒らないので、図に乗った藤勝ふじかつは、いきなり彼の耳をつかんで引っ張った。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤勝ふじかつが、或る折、口をとがらして、順昭じゅんしょうへ告げ口すると、順昭は、非常に怖い顔を示して、反対に叱りとばした。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新介が質子ちしとしてここへ来てからいつか四年となる、——その間の彼の起居や修養ぶりに感じるたびに、順昭は、わが子にひき較べて、藤勝ふじかつを訓戒せずにいられなかった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)