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薄馬鹿
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うすばか
ふりがな文庫
“
薄馬鹿
(
うすばか
)” の例文
その村に、
徳兵衛
(
とくべえ
)
という男がいました。ひとり者で、少し
薄馬鹿
(
うすばか
)
ななまけ者で、家を一軒もつことが出来なくて、村の長者の物置小屋に住まわしてもらっていました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
此奴
(
こいつ
)
は
薄馬鹿
(
うすばか
)
だと思つたさうである。
後
(
あと
)
での話だが——
些
(
ちょっ
)
と
狐
(
きつね
)
が
憑
(
つ
)
いて居るとも思つたさうで。……そのいづれにせよ、此の
容色
(
きりょう
)
なら、肉の白さだけでも、客は引ける。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「金というやつは、こっちでのぼせればのぼせるほど向うが逃げて行く、
上手
(
じょうず
)
に使える奴のところへは出て来ないで、
薄馬鹿
(
うすばか
)
のような奴を好いてウンと集まる、始末の悪いやつだ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「やあ、水が来た、波が来た。……
薄馬鹿
(
うすばか
)
が水に乗つて来た。」
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、
薄馬鹿
(
うすばか
)
が
馬鹿笑
(
ばかわらい
)
に笑つたのである。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
鹿
常用漢字
小4
部首:⿅
11画
“薄馬鹿”で始まる語句
薄馬鹿野郎