“うすばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄馬鹿60.0%
薄白痴40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「金というやつは、こっちでのぼせればのぼせるほど向うが逃げて行く、上手じょうずに使える奴のところへは出て来ないで、薄馬鹿うすばかのような奴を好いてウンと集まる、始末の悪いやつだ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「やあ、水が来た、波が来た。……薄馬鹿うすばかが水に乗つて来た。」
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
薄白痴うすばかのマユミが一心不乱に土の上を這いまわって行くのを、村の人々は一つの大きな驚異として見ない訳に行かなかった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
薄白痴うすばかのわかきニキタは紫の絹ハンケチをくびにむすび
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかも、それが非常な美人だったので「深良小町」の名が近郷近在に鳴り響いているのであったが、可哀相な事にそのマユミは学問上で早発性痴呆という半分生れ付みたような薄白痴うすばかであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あはれなほS組合の薄白痴うすばかのらちもなきおもひはつづく……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)