薄緑うすみどり)” の例文
八重桜も散り方になり、武蔵野の雑木林が薄緑うすみどりに煙る頃、葛城は渡米の暇乞いとまごいに来た。一夜泊って明くる日、村はずれで別れたが、中数日を置いて更に葛城を見送る可く彼は横浜に往った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)