蔵方くらかた)” の例文
旧字:藏方
三日ほど前から、御番城の蔵方くらかたでは、武器係り、道具係り、図書係りなど総勢で、例年のように、御蔵の風入れにかかって、毎日、虫ぼしに忙殺されていた。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔵方くらかたの記録をしらべましたところ、十五年以前、在庫の鉛六千貫の内、三千貫は払いかた相済み、三千貫は残りものとなっておりますのに、蔵しらべを致しましたら