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蓮沼
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はすぬま
ふりがな文庫
“
蓮沼
(
はすぬま
)” の例文
「ねえ、お父さん、ほら、
蓮沼
(
はすぬま
)
さん……たうとう次官におなりになつたぢやないの。出世
頭
(
がしら
)
ね。尤も、学者の方面ぢや、いくらも名前の出た人がゐるけど……」
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
新らしい女が随分ふえていて、お上さんは病気で二階に
臥
(
ふ
)
せっていた。——又明日から私は新宿で働くのだ。まるで
蓮沼
(
はすぬま
)
に落ちこんだように、ドロドロしている私である。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
本所
(
ほんじょ
)
茅場町
(
かやばちょう
)
の先生の家は、もう町はずれの寂しいところであった。庭さきの
墻
(
かき
)
の外にはひろい
蓮沼
(
はすぬま
)
があって、夏ごろは
蛙
(
かわず
)
が
喧
(
やか
)
ましいように鳴いていた。
五位鷺
(
ごいさぎ
)
や
葭切
(
よしき
)
りのなく声などもよく聞いた。
左千夫先生への追憶
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
白き
蓮沼
(
はすぬま
)
に咲くごとく
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ちよつと
悄
(
しよ
)
げ気味で、
浦川
(
うらかは
)
子爵の十口はどうかと思ふとか、
蓮沼
(
はすぬま
)
司法次官の四口に至つては、冷淡も甚だしいではないかとか、満洲から名前も知らないやうな男で二十口といふ申込があるのは
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
蓮
漢検準1級
部首:⾋
13画
沼
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“蓮沼”で始まる語句
蓮沼泰三