“蓮沼”の読み方と例文
読み方割合
はすぬま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ねえ、お父さん、ほら、蓮沼(はすぬま)さん……たうとう次官におなりになつたぢやないの。出世頭(がしら)ね。尤も、学者の方面ぢや、いくらも名前の出た人がゐるけど……」
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
新らしい女が随分ふえていて、お上さんは病気で二階に臥(ふ)せっていた。——又明日から私は新宿で働くのだ。まるで蓮沼(はすぬま)に落ちこんだように、ドロドロしている私である。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
本所(ほんじょ)茅場町(かやばちょう)の先生の家は、もう町はずれの寂しいところであった。庭さきの墻(かき)の外にはひろい蓮沼(はすぬま)があって、夏ごろは蛙(かわず)が喧(やか)ましいように鳴いていた。五位鷺(ごいさぎ)や葭切(よしき)りのなく声などもよく聞いた。
左千夫先生への追憶 (新字新仮名) / 石原純(著)