“蒔岡”の読み方と例文
読み方割合
まきおか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先方は謙遜けんそんして、蒔岡まきおかさんと私とでは身分違いでもあり、薄給の身の上で、そう云う結構なお嬢様に来ていただけるものとも思えないし
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蒔岡まきおか方では、悦子が七月の末あたりから、去年ほどではないけれども又少し神経衰弱と脚気かっけの気味があって、食慾が衰え、不眠症を訴え始めたので
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蒔岡まきおかの家名と云うこと、取り分け雪子ちゃんへの影響と云うことを、念頭に置いて行動してくれるように、———と、少しくど過ぎるくらいに云った。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)