萎気しょげ)” の例文
旧字:萎氣
「旦那はこの間から、すっかり萎気しょげ切っておりました、仲の良い内儀さんに死なれて、何事も手につかない様子で、毎晩召し上がるお酒だけが次第に多くなるばかり」
「何だ、ひどく萎気しょげているじゃないか。力松が下手人と決ったとでも言うのかえ」
これは五十左右の巌丈がんじょうな中老人、びんに霜を置いて、月代さかやきも見事に光っておりますが、慾も精力も絶倫らしく、改めて平次に挨拶した様子を見ると、三千両の打撃で、すっかり萎気しょげ返っているうちにも
佐吉の萎気しょげているのはそれだったのです。
銭形平次捕物控:050 碁敵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「八、ひどく萎気しょげてるじゃないか」