“菖助”の読み方と例文
読み方割合
しょうすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背は高く、面長おもながで、風采ふうさいの立派なことは先代菖助しょうすけに似、起居振舞たちいふるまいゆるやかな感じのする働き盛りの人が半蔵らの前に来てくつろいだ。その人がお粂の旦那だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
先代菖助しょうすけがのこした屋敷の大黒柱の下にすわり、大いに心を入れ替えて家伝製薬の業に従事するという時であった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あの人の連れ合い(植松菖助しょうすけ、木曾福島旧関所番)は、お前、維新間ぎわのごたごたの中でさ、よその家中衆から名古屋臭いとにらまれて、あの福島の祭りの晩にられた武士さ。世の中も暗かったね。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)