“莚戸”の読み方と例文
読み方割合
むしろど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その足の先に月の光が、かすかに青く這い上っていた。かじかの啼くが手近に聞こえ、稲葉を渡って来たこうばしい風が、莚戸むしろどの裾をゆるがせた。高原、七月、静かな夕、螢が草の間に光っていた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)