茫寞ぼうばく)” の例文
やがておぼろげながら、灯を囲んだ若干の足音も感ぜられた。漁夫の移動であるかも知れない。茫寞ぼうばくとして暗闇のなかに、敵意と愛情を感じあいながらお互いの火は接近して行くのである。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)