“英田川”の読み方と例文
読み方割合
あいだがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ母はおろおろと、邸の長い石垣を逃げまわり、果ては英田川あいだがわの河原へ出て、泣き泣き河の中へざぶざぶ歩いてゆく。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
英田川あいだがわの上流をなしている奔湍ほんたんは、その脚下、百尺のいわから巌へぶつかって、どうどうと、吠えくるッている。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元弘の年、後醍醐の輦輿れんよが通った姫路、杉坂、津山などの中国地方は、以前、宮本武蔵を書いていたころ、英田川あいだがわを中心に、かなり歩いた。もう二十余年も前にはなるが。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)