“あいだがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
英田川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英田川あいだがわの水は今もながれているだろう、河原の花も咲いていよう、鳥も春を歌っているだろう。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵学の指南役として新免家しんめんけに仕えていた、父の無二斎がその新免という姓を主家からゆるされた盛りの時代に建てた屋敷なので、英田川あいだがわの河原を下にした石築き土塀まわしの家構えは
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村から四、五町ほど下流しも英田川あいだがわの河原には、撩乱りょうらんと春の草花がさいていた。お通は、負い籠をそこにおろして、蝶の群れにかこまれながら、もうそこらの花の根に、鎌の先をうごかしている——
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)