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苦労人
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くろうと
ふりがな文庫
“
苦労人
(
くろうと
)” の例文
旧字:
苦勞人
ね、
小児
(
こども
)
だって、本場の
苦労人
(
くろうと
)
が裸で出張ってる処へ、膝までも出さないんだ、馬鹿にするないで、もって、一本参ったもんです。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところがこのマドロスに上越すところの海の
苦労人
(
くろうと
)
が、現在自分の身近くにいる! という報告を、別人ならぬお松が聞かせてくれたのだから
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「わたしはそんな
苦労人
(
くろうと
)
じゃアございませんよ」と、僕の妻は顔を赤くして笑った。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
今もいままで思いなやんでいた当座の問題——かけがえのない船の
苦労人
(
くろうと
)
、思案の果てが、いつもあの
不埒
(
ふらち
)
千万なマドロスの上に落ちて来るのが苦々しい限り。
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
苦労人
(
くろうと
)
が二人がかりで、妙子は品のいい処へ粋になって、またあるまじき
美麗
(
あでやか
)
さを、飽かず
視
(
なが
)
めて、小芳が
幾度
(
いくたび
)
も
恍惚
(
うっとり
)
気抜けのするようなのを、ああ、先生に瓜二つ、
御尤
(
ごもっと
)
もな次第だけれども
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
労
常用漢字
小4
部首:⼒
7画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“苦労”で始まる語句
苦労
苦労女
苦労性