若駒わかこま)” の例文
この若駒わかこまはかなり方々を彷徨ほうこうしたのだったが、今はひとりでにもどってきて、民族のすきにつながれようとしていた。数人の友の実例で十分だった。
世に珍しいつやつやとした黒毛の若駒わかこまで、背も高く骨組みもたくましく、ひひんといなないて太いを打ち振りながら、ぱっかぱっかと街道を進む姿は、見るも勇ましいものでした。
天下一の馬 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)