若湯坐ワカユヱ)” の例文
大湯坐オホユヱ若湯坐ワカユヱの発生も知れる。みぬまに、候補者または「控え」の義のわかみぬまがあったのであろう。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
古くは、そこに職掌の分化があつて、第一に大湯坐オホユヱ、それから若湯坐ワカユヱ飯嚼イヒガミ乳母チオモ等をかぞへてゐる。恐らく此他にも、懐守ダキモリ負守オヒモリ等の職分もあつたのであらう。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大湯坐オホユヱ若湯坐ワカユヱの発生も知れる。みぬまに、候補者又は「控へ」の義のわかみぬまがあつたのであらう。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大湯坐オホユヱ若湯坐ワカユヱ飯嚼イヒガミ・乳母である。此大湯坐は、主として、産児に産湯をつかはせる役目をする者、つまり湯の中へ、御子をお据ゑ申す役目なのである。若湯坐も同様である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
天皇初春の復活に際しても、皇子御降誕の時の形式をとつて、大湯坐オホユヱ若湯坐ワカユヱ飯嚼イヒガミ乳母チオモがお附きする。この大湯坐は、主として、皇子に産湯をつかはせる役目をするもの、若湯坐も同様である。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)