“花山車”の読み方と例文
読み方割合
はなだし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
撫子染なでしこぞめの長き振袖に、花山車はなだしを織り出したる金繍きんらんの帯を締め、銀扇を高くかざしていたったるは、花束もてこの扇を射よとの心であろう。
震災以後は格別、その以前には型ばかりの祭礼を行なわないでもなかったが、それは文字通りの「型ばかり」で、軒提灯に花山車はなだしぐらいにとどまっていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)