かを)” の例文
頑石笑つて且歌ひ、枯草花さいて、しかもかをる、獅子は美人が膝下に馴れ大蛇は小児の坐前に戯る、朔風暖かにして絳雪かうせつ香しく、瓦礫ぐわれき光輝を放つて盲井醇醴まうせいじゆんれいを噴き
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それに何んのかをりだか解りませぬが、好い芬が其處ら一杯にかをつているので、自分は螢谷には、魔の者が棲むでゐるのでは無く、仙人が棲むでゐるのでは無いかと思つてゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)