芬蘭土フィンランド)” の例文
かてて加えて、芬蘭土フィンランドの大公爵と自称する、マルセイユ市の馬具商、当時、南海サン・マルセルの精神病院メエゾン・ド・サンテ在住のモンド氏なる人物に逅遇かいぐう
なかんずく、その種品別にいたっては実に奇抜の到りで、ことに今考えても口惜しくて耐らないのは、芬蘭土フィンランドの内地へ踏み込んだとき——まあ、そう。
語尾にガタンとついているのが瑞典スエーデン語、おなじく何なにカツとあるのが、芬蘭土フィンランド語で、地図も看板もそのとおりだから、旅行者はすくなからず魔誤々々まごまごしてしまう。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
一たい芬蘭土フィンランドはほとんど外国語が通じない。ことにこう内地へ這入ると完全に絶望だ。プンカハリュウの五日間、私達も何から何まですっかり手真似で用を足した。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
船に近くあるいは遠く、わだかまり、伸び上り、寝そべり、ささやきあい、忍び笑いし、争ってうしろへ消えていく驚くべき多島——これから芬蘭土フィンランドへルシングフォウスまで海上一昼夜の旅だ。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
そして彼は、動物に対する感情の相違は畢竟ひっきょう民族の問題であると喝破かっぱした。つまり芬蘭土フィンランド人は見ただけで嘔吐するかも知れない豚の胎児を、西班牙スペイン人は原形のまま丸蒸しにして賞美するのである。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)