新字:芥川竜之介
芥川龍之介あくたがわりゅうのすけ谷崎潤一郎たにざきじゅんいちろう菊池寛きくちかん倉田百三くらたひゃくぞう賀川豊彦かがわとよひこの新らしい作を読耽よみふけるものもやはり『金色夜叉』を反覆愛読しておる。
僕らが「言葉」という飜訳ほんやく雑誌、それから「青い馬」という同人雑誌をだすことになって、その編輯へんしゅうに用いた部屋は芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの書斎であった。
青い絨毯 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
芥川龍之介あくたがわりゅうのすけ氏に聞いた、西洋の怪談が一つ、それは、紐育ニューヨーク倫敦ロンドンだったかのもっとも繁華な町の真昼間一寸の間、人通りの絶えた時、ある人が町角を何の気なしに曲ったら
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
晩年の芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの話ですが、時々芥川の家へやってくる農民作家——この人は自身が本当の水呑みずのみ百姓の生活をしている人なのですが、あるとき原稿を持ってきました。
文学のふるさと (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの自殺の原因に十ほど心当りがあるという話を宇野浩二氏からおききしたことがあったが、当然ありそうなことで、また文学者のような複雑な精神生活を持たない人々でも
文章の一形式 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)