臥竜がりゅう)” の例文
旧字:臥龍
ことに生垣をのぞかるる、日南ひなた臥竜がりゅうの南枝にかけて、良き墨薫る手習草紙は、九度山くどさん真田さなだいおりに、緋縅ひおどしを見るより由緒ありげで、奥床しく、しおらしい。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひと本の短かい幹から五十間四方に蔓っているという臥竜がりゅうノ松。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)