臥牀ねどこ)” の例文
この名は君主が長靴穿うがった一脚を新婦の臥牀ねどこに入れ、手鎗を以て疲るるまで坐り込み、君主去るまで夫が新婦の寝室に入り得なんだから出た。
夫人は春嬌にこごとを言ってから秀英の臥牀ねどこへ往った。臥牀には秀英の姿が見えなかった。夫人はそこで春嬌に秀英のことを訊いたが、春嬌には判らなかった。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)