)” の例文
窃におもんみるに曾某は、もと一飲賭の無頼、市井の小人、一言の合、栄、聖眷せいけんけ、父は、児はしゅ、恩寵極まりなし。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さういふ無知な状態に在つたからして、「てやこらせや清國を」といふ勇ましい軍歌が聞えると、直ぐもう國を擧げて膺てや懲せや清國をといふ氣になつたのだ。反省もない。批評もない。
大硯君足下 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)