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膝行
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ヰザ
屋敷から、一歩はおろか、女部屋を
膝行り出ることすら、たまさかにもせぬ、
郎女のことである。
郎女の手に、此卷が渡つた時、姫は端近く
膝行り出て、元興寺の方を禮拜した。其後で
郎女の手に、此卷が渡つた時、姫は端近く
膝行り出て、元興寺の方を禮拜した。其後で
郎女の手に、此巻が渡つた時、姫は端近く
膝行り出て、元興寺の方を礼拝した。其後で
淡海公の孫、
大織冠には曾孫。
藤氏族長太宰帥、
南家の豐成、其
第一孃子なる姫である。屋敷から、一歩はおろか、女部屋を
膝行り出ることすら、たまさかにもせぬ、
郎女のことである。
淡海公の孫、
大織冠には曽孫。
藤氏族長太宰帥、
南家の豊成、其
第一嬢子なる姫である。屋敷から、一歩はおろか、女部屋を
膝行り出ることすら、たまさかにもせぬ、
郎女のことである。