腰巻ゆもじ)” の例文
一つには阿母おふくろが人並以上な気丈者で、そんな腰巻ゆもじと血糊のべっとりついたのとを見間違えるような粗忽あわて者ではないことに気がついたのでございましょう。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)
雨の中を紅い腰巻ゆもじでも出して通りすがりに知らせてくれたのだろうと、たいして心に留めてもいませんでした。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)