腮髯ひげ)” の例文
ぼうぼう頭髪あたまのごりごり腮髯ひげかおよごれて衣服きものあかづき破れたる見るから厭気のぞっとたつほどな様子に、さすがあきれて挨拶あいさつさえどぎまぎせしまま急には出ず。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
源太は却つてしんから可笑をかしく思ふとも知らずにお傳はすいと明くれば、のろりと入り来る客は色ある新造どころか香も艶もなき無骨男、ぼう/\頭髪あたまのごり/\腮髯ひげ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)