“胤頼”の読み方と例文
読み方割合
たねより100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千葉介常胤の次男胤頼たねよりは、何処からか帰って来て、今、濠内へかかろうとすると、橋口をふさいで番の武士十四、五名が、何か騒いでいる。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最期の時には貴賤男女が沢山集って結縁したが、大番の武士、千葉六郎大夫胤頼たねよりそれを見て忽ちに発心出家した。上人給仕の弟子法阿弥陀仏がその人である。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正徹・尭孝の歌学の対立の後、東常縁とうのつねよりが出た。東常縁は千葉介平常胤ちばのすけたいらのつねたねの子孫で、本来平氏。応永八年美濃みのに生れた。常胤の子胤頼たねより下総国香取郡東荘しもうさのくにかとりごおりとうのしょうを領してから東氏を名乗った。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)